【第4章 陰陽五行の理 H】まとめ

「万物は陰と陽という相対的な相を持つ」(陰陽説)

「万物は木火土金水という象徴に集約される」(五行説)

「万物は象徴の調和の中で連続的に変化していく」(十干・十二支・相生相剋説)

「人間は陰と陽、木火土金水の各象徴に共感する行為によってその象徴をある程度使役することができる」(陰陽五行に基づく呪術)

「陰陽道には宿命論的な諦観を嫌い、自らの知識や技術で悪運、魔を乗り越えんとする科学的思考の萌芽をみることができる」(『呪法抄--禁断の呪術を操る闇の魔道師たち』)

「象徴的なものを基本としたある現象・事物の説明は、その基本となる象徴の存在自体を、あるいはその説明に関してその象徴を使うということの妥当性を実証しない限り、それは単なるこじつけと見なされる危険性にさらされている」(象徴の世界観の限界)